アルビス、第1四半期は営業・経常減益
アルビス(富山県)が7月30日に発表した2025年3月期第1四半期決算(連結2024年4月1日~6月30日)は、営業収益が前年同期比1.0%増の240億6,800万円、営業利益が1.6%減の4億7,700万円、経常利益は3.0%減の6億2,900万円となった。
第1四半期は、健康志向・簡便即食商品を拡充するとともに、節約志向に応えるPB商品や差別化戦略の柱となる名物商品などの高付加価値商品を強化。また、物価高に対する消費者支援として、NB商品も含めた300品目をお値打ち価格で提供する食卓応援企画を継続して行った。
店づくりでは、改装による店舗レイアウトの最新化を進め、清潔感・歓迎感のある店舗運営の標準化に取り組んだ。売場面積300坪を基準とした新業態店舗「albis KURA*SU(アルビスくらす)」では、効率的な店舗運営を志向し、コストメリットを商品価格に反映させることで、毎日の便利店としての定着を目指している。
業務基盤の強化では、店舗オペレーションの標準化や電子棚札(ESL)の導入店舗拡大による店舗生産性の向上を図るとともに、プロセスセンターにおいては継続的な原価改善と品質向上に努め、物流拠点の再編による効率的な配送体制の見直しも進めた。
高利益商品のPB商品などの販売拡大とプロセスセンターの原価改善で売上総利益率は前年比0.8ポイントアップの30.1%となったが、人的資本への積極的な投資によって人件費が増加。販管費は、営業総利益の2億3,600万円増を800万円上回る2億4,400万円増となり、営業利益を圧迫した。
なお、2025年3月期の連結業績については、営業収益で1.7%増の994億2,900万円、営業利益で3.0%増の22億600万円、経常利益で1.1%増の27億円と、増収増益を計画している。