西武リアルティソリューションズ（東京都）と住友商事（東京都）は7月31日、西武鉄道所沢車両工場跡地を含む周辺一帯で進められている「所沢駅西口土地区画整理事業」地区内において、共同で開発する広域集客型商業施設「エミテラス所沢」（埼玉県所沢市）が竣工し、開業日を9月24日に決定したと発表した。
同施設は最新のDX・AI技術を活用した商業施設で、「センターコート（仮称）」には国内最大級の547インチの大型LEDビジョンなど最新鋭の設備が備えられる。さらに、駐車場の空き台数表示やベビーカート貸し出し情報など、館内の状況をサイネージやスマホで可視化するシステムも導入している。
施設内には富士山とまちを一望できる絶景ポイント屋上庭園「そらくもひろば」が誕生し、散歩や休憩に利用できるグリーンやベンチが配置されている。また、遊具や個性豊かな7軒のレストランも並ぶ。1階には約1,000席の「こもれびフードホール」があり、地元フードや和洋中、アジアンフード、デザートなど22店舗が出店する。
また、サステナビリティの取り組みとして、所沢市の廃棄木材を利用したウッドチップ舗装や間伐材を活用したベンチの設置、大規模太陽光発電やソーラー・風力発電による街路灯の設置などが実施される。
さらに、所沢駅直結の既存施設「グランエミオ所沢」との連携によるシナジー効果を創出するため、連携アプリ「エミテラス＆グランエミオ 所沢」が8月6日から利用開始となる。このアプリは、両施設のフロアマップやショップ案内、共通ポイントサービス「SEIBU Smile POINT」、ショップクーポンなどの便利な機能を提供する。
テナントは所沢市内初出店の94店舗を含む、全142店舗が出店。子育てファミリーからアクティブシニアまで幅広い世代の顧客に対応する施設、店舗を展開する。
【計画概要】
開発事業者： 株式会社西武リアルティソリューションズ、住友商事株式会社
運営管理： 住友商事株式会社、住商アーバン開発株式会社
事業費： 約295億円
所在地： 埼玉県所沢市東住吉10番１（西武鉄道所沢車両工場跡地）
敷地面積： 約 34,000㎡
延床面積： 約 129,000㎡
構造： RCST造（柱RC造、梁S造）、一部S造
階数・高さ： 地上7階 最高高さ37.40m
設計： 清水建設・西武建設設計共同企業体
（設計者：清水建設株式会社一級建築士事務所）
施工： 清水建設・西武建設共同企業体
建物基本設計： 株式会社日建設計
環境基本デザイン： 株式会社乃村工藝社
環境施工： 株式会社バウハウス丸栄
店舗面積： 約43,000㎡
店舗数： 142店舗
駐車場台数： 約1,700台
駐輪場台数： 約1,700台
着工日： 2022年11月1日
竣工日： 2024年7月31日
開業予定： 2024年9月24日（火）
※今後の事業進捗に伴い、変更となる可能性あり。