大黒天物産の本決算は2ケタ増収・利益倍増
大黒天物産(岡山県)が7月11日に発表した2024年5月期決算(連結2023年6月1日~2024年5月31日)は、売上高が前期比11.5%増の2,700億円、営業利益が107.9%増の93億円、経常利益が97.0%増の95億円、当期純利益は102.4%増の63億円で着地。2ケタ増収・大幅増益を達成した。
連結会計年度は、「魅力ある店づくり6項目」(価格、品質、売場、活気、環境整備、接客)の徹底をスローガンに、顧客に支持される取り組みを推進。
ESLP(エブリディ・セーム・ロープライス)による地域最安値価格を目指したほか、自社開発商品の中身を徹底的に分析し、改良を重ねた「高品質・低価格」な商品「D-PRIDE」を前面に押し出した展開、自社物流の構築による物流コストの削減、産地からの最短定温物流実現による生鮮食品の鮮度向上の推進などが、2ケタ増収・大幅増益に寄与した。
また、成長戦略として、高速多店舗化出店を掲げる大黒天物産は、連結会計年度、11店舗を出店し、既存店活性化のため6店舗で改装を実施。店舗数の増加によって、中国・関西の両センターの稼働率が高まり、コスト削減も進んだ。
2025年5月期の連結業績については、売上高で8.3%増の2,924億円、営業利益で12.3%増の105億円、経常利益で12.1%増の107億円と、増収・2ケタ増益を見込んだ。