イオンモール(千葉県)は、家庭で不要となった衣料品や雑貨を回収し、地域のごみを削減して資源を循環させる社会を目指し、「環境の日」である6月5日から順次、全国のイオンモールに常設の資源回収ボックスの設置を開始した。
国内における衣類の年間廃棄量は約45万トン(2022年、環境省サステナブルファッション)とされ、雑貨も含め使用可能なものが大量に廃棄されている。同社のモールでは、衣料品関連企業の専門店が多くを占めているため、リユース・リサイクル率を上げることで、衣料品業界の抱える廃棄問題の解決をサポートする。
この取り組みは、ECOMMIT(鹿児島県)が運営する資源循環サービス「PASSTO(パスト)」のスキームを活用し、回収した衣料品や雑貨はリユース、リサイクルによる資源循環を行う。また、資源回収ボックスやベンチなどの館内什器にアップサイクルすることで、回収品がイオンモール内で循環していることを体験し、不用品を捨てずに資源化する顧客の行動変容を促す。
イオンモールは、さまざまな資源が集まるモールが資源・経済の循環する社会の起点として、顧客、専門店、地域社会と共に「サーキュラーモール」を目指すという。
【実施概要】
実施開始日:2024年6月5日~
実施場所 :全国のイオンモール(イオンモール(株)直営89モール)
※6月は関東、九州エリアのみ
回収品目 :衣料品・雑貨(ファッション・ホビーのみ)
回収目標量:稼働1年間(2025年)で約1,000トン