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中国景況指数が節目割れ=不動産不況で3カ月ぶり―5月

北京のスーパーで、買い物をする女性客
〔写真説明〕北京のスーパーで、買い物をする女性客(EPA時事)

 【北京時事】中国国家統計局が31日発表した5月の製造業購買担当者景況指数(PMI)は49.5と、景気の拡大・縮小を判断する節目の50を3カ月ぶりに下回った。前月比では0.9ポイント低下。長期化する不動産不況が景気の先行きに影を落としている。

 市場では50を上回るとの見方が大勢だった。需要の強さを示す新規受注は前月から1.5ポイント下がり、3カ月ぶりに50を下回った。供給の強さを示す生産も低下。雇用も48.1と節目割れのままだ。 

 中国では不動産価格が下げ止まらない状況が続く。4月の住宅販売動向によると、新築住宅価格は主要70都市のうち9割超で前月から下落。政府は5月に住宅ローン金利の下限撤廃など大規模な市場てこ入れ策を打ち出し、対策を強化している。

 同時に発表されたサービス業の動向を示す非製造業ビジネス活動指数は51.1。節目を上回るのは17カ月連続となる。