サンドラッグ(東京都)が5月15日に発表した2024年3月期決算(連結2023年4月1日~2024年3月31日)は、売上高が前期比8.9%増の7,517億円、営業利益が9.5%増の409億円、経常利益が9.4%増の417億円、当期純利益は13.3%増の291億円を達成した。
2023年度は、積極的な新規出店と改装を実施。110店舗を新規出店し、114店舗で改装を行い、17店舗を閉店して、活性化を進めた。経費面では、さらなる生産性向上を達成するため、デジタル化(省人化)などに取り組み、継続してエネルギーの使用量抑制に努めた。また、競争力強化を目指し、BCPE KNIGHT HOLDINGS CAYMAN,L.P.と資本提携契約を締結したほか、キリン堂ホールディングスを持株法適用会社とした。
ドラッグストア事業については、インバウンド需要がコロナ禍前の約75%(下期)まで回復したことに加え、外出機会の増加による化粧品や風邪薬需要の回復で、既存店売上高が堅調に推移。76店舗を新規出店し、99店舗を改装して活性化を図ったことが追い風となり、売上高は8.8%増の4,914億円、営業利益で8.6%増の257億円を達成した。
ディスカウントストア事業では、原材料価格の高騰に伴う食品価格の上昇で、食品部門が大幅に伸長。既存店売上高前期比を3%押し上げた。また、34店舗を新規に出店し、15店舗で改装を行って活性化を図ったことも奏功し、売上高は8.8%増の3,138億円、営業利益は10.9%増の152億円となり、増収・2ケタ増益を果たした。
2025年3月期の連結業績については、売上高で6.8%増の8,030億円、営業利益で12.7%増の462億円、経常利益で8.6%増の453億円を計画している。