バローホールディングス(岐阜県)が5月14日に発表した2024年3月期決算(連結2023年4月1日~2024年3月31日)は、営業収益が6.3%増の8,077億円、営業利益が13.9%増の228億円、経常利益が11.1%増の256億円、当期純利益は57.1%増の119億円となり、2ケタの増益を達成した。
2023年度決算は、営業収益が29期連続して増収となり、過去最高を更新。スーパーマーケット事業とドラッグストア事業が、売上高と利益を牽引して、増収増益をもたらした。当期純利益は、減損損失が10億円減ったことから、50%を超える伸びとなった。
営業利益の伸びは、売上総利益率が26.6%から26.7%に0.1ポイント改善したこともあり、営業総利益は144億円増加。販管費は、水道光熱費が16億円減少し、人件費が63億円増え、ほかの費用も含めて116億円増えたが、営業総利益が増えた分を吸収し、営業利益で27億円の増益をもたらした。
セグメント別では、スーパーマーケット事業の既存店売上が5.6%増となり、新店も好調だったことで、営業収益は7.7%増の4,542億円、セグメント利益で39.2%増の186億円を達成。ドラッグストア事業は、30店舗の売場改装を実施したことやPB商品が好調だったことが功を奏し、既存店が増収となり粗利益率も改善。ドラッグストア事業で6.2%の増収、26.1%の増益を果たした。
2025年3月期の連結業績については、営業収益で4.0%増の8,400億円、営業利益で2.9%増の235億円、経常利益で3.1%増の264億円を予想している。