ファミリーマート(東京都)は2024年4月より、勤務シフトやワークスケジュールを自動作成する「ファミマ・ワーク・システム(FWS)」の導入を開始する。
このシステムは、ストアスタッフの勤務シフトと業務スケジュールを自動で作成する機能を持ち、人手不足の課題解決と店舗運営の効率化を図ることが目的である。
現在、多くの店舗でシフト作成は手書きメモやSNSを介して行われているが、FWSの導入によりこれらの手間を大幅に削減する。
実証実験では、シフト作成時間を平均60分、ワークスケジュール作成時間を平均120分削減し、業務の効率化に成功している。
さらに、スタッフは専用アプリを通じて希望シフトの提出や確認ができ、欠員が発生した際には、アプリを通じて迅速に対応が可能となる。
このシステムでは、個々の店舗の売上や客数に基づき最適な作業計画を自動作成し、ストアスタッフはスマートフォンを用いて作業指示を受け取ることができる。
これにより、作業の見落としを防ぎ、店舗の運営サポートを強化する。
ファミリーマートは、2024年度中に希望する全加盟店への導入を目指す。この取り組みは、店舗運営の効率化だけでなく、環境改善と生産性の向上にも寄与すると期待されている。