ファミリーマート(東京都)が4月10日に発表した2024年2月期決算(連結2023年3月1日~2024年2月29日)は、営業収益が前期比10.0%増の5,078億円、事業利益は30.8%増の837億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は50.9%増の518億円となり、大幅な増益を達成した。
2023年度は、コロナ5類移行後のインバウンドも含めた消費の著しい回復や、夏場の猛暑の後押しに加え、各種キャンペーンが奏功。既存店の客数が3.3%増、客単価も2.0%増となり、既存店日商が5.3%増となったことから、利益計画を達成した。
また、デジタルサイネージの設置など、店舗のメディア化が進展し、顧客とデジタルの接点となるアプリ「ファミペイ」はダウンロード数が順調に増加し、約2,000万に伸長した。
電気代や人件費などのコスト上昇は続いているものの、営業収益で463億円増え、事業利益が過去最高の837億円となったことで、当期利益は期初計画を上回る結果となった。
2025年2月期の連結業績については、営業収益で1.3%減の5,010億円、事業利益で1.4%増の850億円、当期利益で500億円を見込んだ。