【北京時事】中国国家統計局が11日発表した3月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比0.1%上昇した。伸びは前月(0.7%上昇)から大幅に鈍化。景気の冷え込みで需要低迷が続く中、物価下落が続くデフレの懸念は根強い。
CPIのうち、旅行は6.0%上昇と、伸びが著しく鈍化。物価動向を左右する豚肉価格も値下がりした。価格変動が激しい食品とエネルギーを除いたコア指数は0.6%上昇。
中国では長引く不動産不況が景気回復の足かせになっている。2月は春節(旧正月)の影響で消費が一時的に盛り上がったものの、1~3月期のCPIは前年同期比で横ばいにとどまった。
同時に発表された3月の卸売物価指数(PPI)は前年同月比2.8%低下。前年割れは18カ月連続。