中国景況指数、50.8=6カ月ぶり節目超え―3月
【北京時事】中国国家統計局が31日発表した3月の製造業購買担当者景況指数(PMI)は50.8だった。前月から1.7ポイント上昇し、景気の拡大・縮小を判断する節目の50を6カ月ぶりに上回った。政府はインフラ投資の拡大や金融緩和といった景気対策を進めており、効果が表れたもようだ。
項目別では供給の強さを示す生産、需要の強さを示す新規受注がいずれも節目を超えた。政府は2月に預金準備率を0.5%引き下げるなど追加の金融緩和に踏み切っている。
ただ、不動産不況は続いており、景気回復がこのまま進むかについては不透明感も漂う。統計局も「企業は依然いくつかの問題に直面している」と懸念を示した。
同時に公表されたサービス業の動向を示す非製造業ビジネス活動指数は53.0と、15カ月連続で節目を上回った。前月比では1.6ポイント上昇した。