サツドラホールディングス(北海道)が3月19日に発表した2024年5月期第3四半期決算(連結2023年5月16日~2024年2月15日)は、売上高が前年同期比10.0%増の721億1,600万円、営業利益は前期の3億4,000万円から大きく伸ばして170.8%増の9億2,200万円とした。
第3四半期連結累計期間は、「地域の生活総合グループへの進化」をテーマに、「店舗の生活総合化戦略」「地域プラットフォーム戦略」「コラボレーション戦略」の3つの成長戦略に取り組み、中核事業のリテール事業の収益基盤を強化しつつ、事業領域を「モノを売る」小売から、「モノ×サービス」を提供する生活サービスの領域に拡大することに努めた。
調剤併設店舗の拡大を進めながら、商品カテゴリーについては、ラインロビングの一環として生鮮食品の取り扱い店舗の拡大を推進。一方、「江差EZOCA」では売上金額の一部を江差町に還元する仕組みを導入し、地域経済の活性化に向けた「収益循環モデル」の社会実装を目指した。また、ヤマト運輸とパートナーシップ協定を結び、小商圏地域における買物環境支援や効率的な物流の実現に向けた取り組みも行った。
中核事業のリテール事業については、1人当たりの買上点数が減少したことや、新型コロナウイルス感染症の沈静化に伴う関連商品の売上減少はあったものの、人流回復や季節品が好調に推移。ドラッグストアフォーマット、インバウンドフォーマット、調剤薬局のいずれも売上高が前年同期を上回り、リテール事業に売上高9.9%増の711億1,700万円、セグメント利益175.6%増の8億6,900万円をもたらした。
2024年5月期の連結業績については、売上高が8.6%増の950億円、営業利益233.9%増の10億円、経常利益205.5%増の10億円を見込んだ。