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2月の米消費者物価、3.2%上昇=市場予想上回る

米ニューヨークの店舗で商品を探す客
〔写真説明〕2022年12月14日、米ニューヨークの店舗で商品を探す客(EPA時事)

 【ワシントン時事】米労働省が12日発表した2月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比3.2%上昇した。伸びは前月(3.1%)から小幅に拡大し、市場予想(3.1%)も上回った。インフレ圧力が根強いことが示された。

 変動の激しい食品とエネルギーを除いたコア指数は3.8%上昇。伸びは前月(3.9%)から若干鈍化した。

 項目別では、ガソリンが3.9%低下し、コロナ禍による供給網混乱で値上がりした中古車・トラックは1.8%下がった。一方、サービス価格(エネルギー関連を除く)は5.2%上昇と、引き続き高い伸びだった。

 米国のインフレ率は、2022年半ばのピークから大きく低下。連邦準備制度理事会(FRB)は「今年のある時点」(パウエル議長)での利下げを視野に入れている。 

 ただ、賃金が上がったことで人件費が大きく反映されるサービス業では依然として価格上昇圧力が残っており、インフレ緩和のペースは鈍い。FRBは来週19、20日の金融政策会合で、インフレ再燃リスクもにらみ、利下げ開始時期を慎重に探るとみられる。  

◇2月の米CPI概要
消費者物価指数  0.4(前年同月比3.2)
   コア指数  0.4(前年同月比3.8)
エネルギー    2.3
  燃料油    1.1
  ガソリン   3.8
衣料       0.6
新車      ▲0.1
中古車      0.5
帰属家賃     0.4
航空運賃     3.6

(注)前月比%上昇、▲は低下。季節調整後。前年同月比は季節調整前