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中国物価、0.7%上昇=春節で消費盛り上がり―2月

北京市中心部の通りを歩く人
〔写真説明〕北京市中心部の通りを歩く人=10月18日(EPA時事)

 【北京時事】中国国家統計局が9日発表した2月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比0.7%上昇した。昨年8月以来6カ月ぶりのプラスだが、個人消費が盛り上がる春節(旧正月)が今年は2月だった影響が大きい。影響をならした1~2月は前年同期比横ばいだった。

 春節は暦の関係で毎年時期がずれる。今年は2月上旬で、1月下旬だった昨年よりも約3週間遅かった。中国では春節前後が大型連休となり、旅行や帰省に出掛ける人が多い。2月のCPIのうち、旅行は前年同月比23.1%の大幅上昇。物価に大きな影響を及ぼす豚肉も前月の17.3%のマイナスから0.2%のプラスに転じた。価格変動の激しい食品とエネルギーを除いたコアインフレ率は1.2%だった。 

 一方、同時に発表された同月の卸売物価指数(PPI)は2.7%低下した。下げ幅は前月の2.5%から拡大。前年割れは17カ月連続となる。1~2月のPPIは前年同期比2.6%のマイナス。