【北京時事】中国国家統計局が1日発表した2月の製造業購買担当者景況指数(PMI)は49.1と、前月比0.1ポイント悪化した。景気の拡大・縮小を判断する節目の50を下回るのは5カ月連続。不動産不況が景気の下押し圧力となっている。
PMIを構成する項目は、新型コロナウイルスが拡大していた2022年12月以来、14カ月ぶりに全5指数が節目割れとなった。供給の強さを示す生産が50を下回るのは9カ月ぶりで、需要の強さを示す新規受注は5カ月連続となる。
中国では不動産市場の冷え込みが長期化。政府は2月に入り、住宅市場のてこ入れを一段と加速しており、20日には中国人民銀行(中央銀行)が住宅ローン基準金利を0.25%引き下げる大規模な金融緩和に踏み切った。ただ、人口減が進む中、住宅の需給バランスは崩れたままで、市場回復につながるかは不透明だ。
統計局が同時に発表したサービス業の動向を示す非製造業ビジネス活動指数は51.4と、14カ月連続で節目を上回った。前月比では0.7ポイントの上昇。