ユーロ圏GDP、0.5%増に減速=3年連続プラス―23年

時事通信社
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(i-stock/fotomy)

 【ブリュッセル時事】欧州連合(EU)統計局が30日発表した2023年のユーロ圏(20カ国)の実質GDP(域内総生産)速報値は、前年比0.5%増加した。プラス成長は3年連続。しかし、製造業の弱さが指摘される中、前年(3.4%増)からは減速した。

 23年10~12月期は、季節調整済みで前期比横ばい。EU全体も横ばいだった。主要国では、スペインが0.6%増、イタリアが0.2%増。ドイツは設備投資の落ち込みが響き、0.3%減とマイナスに転じた。フランスは横ばいだった。 

 欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は先週、昨年10~12月期のユーロ圏経済について「停滞した可能性が高い」と指摘していた。

 ユーロ圏の消費者物価指数の伸びは鈍化傾向にあるものの、昨年12月は前年同月比2.9%と加速した。また、中東情勢の緊迫化といった地政学リスクから、景気の先行きには不透明感が漂っている。

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