1月11日に大黒天物産(岡山県)が発表した2024年5月期第2四半期決算(連結6月1日~11月30日)は、売上高が前年同期比12.9%増の1,317億円、営業利益は前年の71.4%減から一転、268.3%増の39億円となった。
第2四半期連結累計期間、「魅力ある店づくり6項目」(価格、品質、売場、活気、環境整備、接客)の徹底をスーローガンに、消費者から支持される小売業に取り組んだ。また、「安くて新鮮で美味しい商品」を提供するため、ESLP(エブリディ・セーム・ロープライス)による地域最安値価格を目指したことに加え、「高品質・低価格」なD-PRIDE商品を前面に打ち出して展開。自社物流の構築による物流コスト削減、産地からの最短定温物流実現による生鮮食品の鮮度向上も推進した。
「高速多店舗化出店」を掲げ、店舗数の増加によって中国・関西の両センターの稼働率を上げることでコスト削減も実現。上期は4店舗を新たに出店し、そのうち1店舗は100%センター供給の店舗フォーマット(SFO店舗)で出店した。
売上総利益は16.0%増の301億円、売上総利益率は0.6ポイント改善して22.9%。一方、販管費は5.2%増となったものの、売上比で1.4ポイント減らして20%を切ったこと(19.9%)が、営業利益の大幅回復をもたらした。
同社では今回の業績を踏まえ、通期連結業績予想を修正、売上高は前回予想から69億円増の2641億円(前期比9.1%増)、営業利益は同12億円増の73億円(同63.5%増)とした。