11月のスーパー売上高3.7%増=値上げが影響
日本チェーンストア協会が22日発表した11月の全国スーパー売上高は、総額1兆1286億円だった。既存店ベースで前年同月比3.7%増と、9カ月連続のプラス。消費者の買い控え傾向が続くものの、メーカーの値上げで店頭価格が上昇し、売上高を押し上げた。
全体の約7割を占める食料品は4.6%増。トマトなどの農産品が高騰していることも影響した。衣料品は気温の低下でようやく冬物が売れ始め、3.5%増。住居関連品は2.2%増で、旅行かばんなどが好調だった。
記者会見した増田充男執行理事は、一部のスーパーで値下げの動きがあることについて、「(消費者の)懐が温かくならないとなかなかお買い上げいただけない。そうなると、単価を下げて提供する傾向になるのではないか」と指摘。クリスマスケーキの販売動向に関しては、「単価が上がっているので、販売数量は減っている」という。