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来年の米インフレ率、2.1%=FRBの目標近くに―議会予算局

米ニューヨークで買い物袋を持って歩く男性
〔写真説明〕3月7日、米ニューヨークで買い物袋を持って歩く男性(EPA時事)

 【ワシントン時事】米議会の超党派機関、議会予算局(CBO)が15日公表した経済見通しによると、2024年10~12月期の個人消費支出(PCE)物価指数は前年同期比2.1%上昇となる。23年の2.9%上昇から減速し、連邦準備制度理事会(FRB)の物価目標の2%に近づく公算だ。

 過熱気味だった労働市場の落ち着きや、家賃の伸びの鈍化が、インフレ率低下をもたらす。25年についても、前年同期比2.2%上昇にとどまる。CBOは「インフレは今後2年、鈍化を続け、FRBの目標の2%に近づく」との見通しを示した。 

 FRBはインフレ統計として、消費者物価指数(CPI)よりもPCE物価指数を重視する。

 実質GDP(国内総生産)については、24年10~12月期が前年同期比1.5%増と、個人消費の弱まりや設備投資縮小を反映し、23年(2.5%増)から減速すると見込む。ただ25年は2.2%増と、金利低下を追い風に盛り返すと予想した。