民間シンクタンク10社による7~9月期実質GDP(国内総生産)改定値の予測が4日までに出そろった。平均値は前期比0.5%減と速報値と変わらず。この成長が1年続いた場合の年率換算では1.8%減(速報値は2.1%減)となり、設備投資などの上振れで上方修正を見込んだ。改定値は8日に内閣府が発表する。
設備投資は0.5%減(同0.6%減)。財務省が1日発表した7~9月期の法人企業統計調査で、金融業と保険業を除いた全産業の設備投資額が前期比1.4%増(季節調整済み)と2四半期ぶりのプラスだったことを反映した。
民間在庫の変動がGDPに与える影響(寄与度)も0.2%減(速報値は0.3%減)とわずかに上振れする。公共投資は0.7%減(同0.5%減)と下方修正を見込む。