日本チェーンストア協会が22日発表した10月の全国スーパー売上高は、総額1兆1390億円だった。既存店ベースで前年同月比3.3%増と、8カ月連続のプラスとなった。節約志向の高まりで買い控えは続くものの、食料品の値上げに加え、野菜価格が上昇していることで販売額が押し上げられた。
食料品は、天候要因による農産品高騰の影響が大きく、5.2%増だった。衣料品は高気温が続いて秋・冬物が振るわず、5.9%減。住居関連品は3.0%の伸びで、ランドセルや化粧品の売れ行きが良かった。
記者会見した牧野剛専務理事は「実質賃金が下がっている状態が続くと、なかなか財布のひもは緩んでこない」と述べ、買い控え傾向は継続するとの見方を示した。