そごう・西武は7日、人工知能(AI)を活用した商品の在庫管理を28日から開始すると発表した。店舗と電子商取引(EC)サイトの在庫の一元管理や業務の効率化が目的で、西武池袋本店(東京都豊島区)の一部店舗などに導入する。将来的に全ての売り場に拡大する方針だ。
百貨店は取り扱うメーカーや商品の多さから、デジタル化が進みにくく、同社では紙台帳で発注や在庫管理をしている売り場が今もあるという。そのため、作業に時間がかかるほか、ECサイトと連携できないなどの課題が生じていた。
新たに導入するのは、画像認識AIを組み込んだ専用の在庫管理アプリで、バーコードがなくても商品画像で管理が可能になる。実証実験では、対象商品の発注や納品の作業時間が33%削減できたという。 まずは池袋本店とそごう大宮店(さいたま市)の銘菓などを扱う店舗で開始し、順次拡大していく予定だ。