日本チェーンストア協会が22日発表した5月の全国スーパー売上高は1兆1185億円となり、既存店ベースで前年同月比1.3%増だった。プラスは3カ月連続。全体の約7割を占める食料品でメーカーの値上げが相次ぎ、販売単価が上昇。売上高全体を押し上げた。
食料品は、買い控えが広がる中でも4.0%伸びた。特に総菜の伸びが6.3%と大きかった。コロナ禍の落ち着きで外出が増え「帰宅してすぐに食べたいとのニーズが広がった。食材を買って料理するより安いことも多い」(増田充男執行理事)という。
衣料品と住居関連品は前年同月並み。気温の上昇で夏物シャツなどが売れ、旅行・行楽用品や化粧品も好調だった。一方、節約志向の高まりで一部高額品の売れ行きが鈍かった。