レシピ動画サービス「DELISH KITCHEN(デリッシュキッチン)」を運営するエブリー(東京都港区)は4月3日、味の素と資本業務提携したと発表した。両社の強みを生かし、食と健康・栄養を軸にパーソナライズされた食体験を提供する。
エブリーは2015年にデリッシュキッチンの運営を開始、現在は5万本以上のレシピと3000万人以上のユーザー数を持つ、国内有数のオンラインメディアとなっている。18年からは食品スーパー向けに、店頭に設置したデジタルサイネージ(電子看板)によるレシピ動画配信も行っている。この店頭サイネージは2300店以上に導入されている。
さらに近年では、AI(人工知能)カメラやビーコン連携による来店客の店内行動のデータ化、ネットスーパーやウェブチラシ、クーポン、ID連携などの機能を持つ小売アプリの開発なども行っている。
エブリーと味の素は今後、顧客データ解析を通じた生活者インサイト(洞察)の把握、生活者の購買行動解析、両社のメディア高度化を通じた顧客拡大、献立・レシピから買物につながる購買システムの検討などで協業する。
味の素からエブリーへの出資金額などは公表していない。エブリーはこれまで、食品卸の伊藤忠食品や旭食品、加藤産業などから資金調達を行っている。