22年売上高、スーパーとコンビニ、外食が揃って前年比プラスに
2022年1〜12月の年間売上高は、スーパーとコンビニエンスストア、外食の3業界で揃って前年比プラスとなった。
日本チェーンストア協会が発表した全国スーパー(加盟56社)の22年の売上高は13兆2656億円で、全店ベースで前年比0.4%増、既存店ベースでは1.9%増だった。全店、既存店とも前年実績を上回るのは3年連続。3月にまん延防止等重点措置が解除され、4月以降は内食需要が落ち着いて食料品の動きは鈍ったが、消費者の外出機会が増えたことから衣料品、住関品が堅調に推移した。商品部門別の既存店売上高は、食料品が0.2%減、衣料品が4.0%増、住関品は6.9%増だった。
日本フランチャイズチェーン協会が発表した主要コンビニ7社の22年の売上高は11兆1775億円となり、全店ベースで3.7%増、既存店ベースで3.3%増だった。前年比プラスとなるのは全店、既存店とも2年連続。まん延防止等重点措置の解除で、既存店ベースの客数が0.6%増と7年ぶりにプラスに転じた。客単価は全店ベースが8年連続、既存店ベースが9年連続のプラスだった。
また、日本フードサービス協会がまとめた22年の外食売上高(全店ベース)は13.3%増と2ケタの伸びを示した。まん延防止等重点措置の全面解除で営業制限がなくなり、客数が6.2%増となった。値上げ効果があって客単価も6.7%上昇した。ただ、営業制限がなくなった後も夜間の外食需要と企業など大口の宴会需要はなかなか戻らず、19年比では売上高は5.8%減だった。