〔決算〕アイリスオーヤマ、22年12月期は増収減益=巣ごもり需要一巡
アイリスオーヤマ(仙台市、非上場)は12日、2022年12月期決算の速報値を公表した。単体では、売上高が前期比5%増の2506億円、経常利益が50.4%減の141億円となった。コロナ禍の巣ごもり需要が一巡し、反動減となった。世界的な物流網の混乱や資源高によるコスト増加、消費マインドの冷え込みも影響した。 グループ30社の売上高は2.5%減の7900億円、経常利益は29.1%減の365億円となる見込み。 23年12月期の売上高は単体で2750億円、グループ合算で9000億円を目指す。売上高での構成比が高い家電事業やロボティクス事業を拡充。1月末には静岡県裾野市の工場を取得し飲料やパックご飯などの食品事業を強化する。 大山晃弘社長は仙台市内での説明会で、「非常に残念な結果に終わった。国内回帰を進めて食品・飲料事業を成長させる」と述べた。 23年度には3.5%のベースアップを含めた5%の賃上げを実施すると発表。賃上げは4年連続。大山氏は「企業体質は強化されている。継続的に賃金を上げて国内消費を向上させたい」と語った。