アップル、米企業の時価総額で再び首位に マイクロソフト抜く

2019/02/07 11:10
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2月6日、米国株式市場の取引終了時点で、米アップルの時価総額がマイクロソフトを抜き、米企業としてトップに返り咲いた。米ボストンのアップル店舗で2011年10月撮影(2019年 ロイター/Brian Snyder)

 

[サンフランシスコ 6日 ロイター] – 6日の米国株式市場の取引終了時点で、米アップルの時価総額がマイクロソフトを抜き、米企業としてトップに返り咲いた。

 

アップル株はこの日、0.03%高で終了。時価総額は8215億ドルとなり、マイクロソフトの8134億ドルを抜いた。マイクロソフト株は1.11%安で引けた。

 

アマゾン・ドット・コムは1.12%安となり、時価総額は3位の8057億ドルだった。

 

アップルの時価総額は昨年10月に過去最大の1兆1000億ドルに達したが、その後は徐々に低下し、12月にはアマゾンとマイクロソフトに抜かれた。以来、マイクロソフトが首位を維持してきた。

 

アップル株は1月29日の第1・四半期(10─12月)決算発表以来、約13%上昇。アップル株を巡っては、iPhone需要の鈍化懸念が数カ月続いたことや、同社が1月2日に中国でのiPhone販売の減速を理由に第1・四半期売上高見通しを下方修正したことを受けて売られ過ぎているとの見方があった。アップルが四半期決算発表前に売上高見通しを下方修正するのは2007年のiPhone発売以降、初めてだった。

 

アップルの時価総額は売上高見通しを下方修正した翌日の1月3日に6750億ドルまで落ち込んだが、その後は徐々に回復。29日に発表された第1・四半期決算の数字が予想ほど悪くなかったことに支援された。

 

対照的に、マイクロソフトとアマゾンの株価は決算発表後に下落。アマゾンは18年第4・四半期決算と19年第1・四半期売上高見通しを発表した1月31日以降、株価が5%近く下落。

 

アマゾンが示した第1・四半期の純売上高見通しは市場予想を下回った。また同社は19年に投資を強化する方針を示した。今回の発表を受け、アマゾンの成長がより成熟した段階に入っている可能性を感じ取った投資家もいると専門家は指摘している。

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