ファミリーマートは11月中に、バッテリー交換式の小型電気自動車(EV)トラックを使った店舗配送の実証実験を埼玉県にある物流センターを拠点に開始する。EVトラックを導入することで、軽油を使う通常のトラックと比較して、1台当たり年間約6.1トンの二酸化炭素削減効果を見込んでいる。
EVはバッテリーの充電に時間がかかるが、実証実験に使用するトラックは約3分でバッテリーパックの交換が可能。物流センターにバッテリーパックの交換ステーションを設け、交換作業を行う。交換ステーションの屋根に太陽光パネルを設置し、一部の電力を再生可能エネルギーで賄う。
EVトラックは三郷市と八潮市を中心とする延べ約80店舗に、おむすびや弁当、サンドイッチなどを1日3便配送する。
実証実験は、環境省の採択事業として行うもので代表企業は伊藤忠商事。ファミリーマートは実証事業のフィールド提供企業として参加する。EVトラック2台で、2025年3月まで続ける予定。
ファミリーマートでは、2019年1月から通常のEVトラックによる配送の実証実験を行っている。21年11月には、愛知県岡崎市で燃料電池車(FC)トラックの走行実証を始めており、23年1月以降、福島県と東京都でもFC小型トラックの導入実験を始める予定だ。