エイチ・ツー・オー(H2O)リテイリングが発表した2018年3月期の連結業績は、売上高が前期比2.3%増の9218億円、営業利益が1.0%増の227億円だった。
主力の百貨店事業はインバウンド需要が引き続き拡大したことなどから、営業利益が12.7%増の180億円と堅調だった。17年10月にそごう・西武から引き継いだそごう神戸店と西武高槻店は、売上高233億円、営業利益6億円といずれも想定を上回る業績を上げた。
一方、食品事業はイズミヤの店舗閉鎖に伴う売り上げの減少や阪急オアシスの新規出店に伴う経費の増加、イズミヤの不動産事業の分離などにより、売上高は5.6%減の3865億円、営業利益は72.2%減の11億円と減収減益だった。
19年3月期は、阪神梅田本店の建て替え工事の進捗で18年6月に第1期棟の営業を始めるものの、現在に比べて売場面積が減少することや第1期開業に伴う費用の発生などにより、利益が落ち込む。連結業績は、売上高が前期比2.6%増の9455億円、営業利益は19.2%減の184億円となる見通し。イズミヤと阪急オアシスは営業増益を見込む。