バローHD、18年3月期は増益予想から一転減益に、人件費や店舗の新築・改装費用が増加
スーパーマーケット(SM)大手のバローホールディングス(HD、岐阜県多治見市)は5月7日、2018年3月期の連結営業利益が前期比12.8%減の134億円になったと発表した。期初予想は12.1%増の173億円だったが、一転して減益となった。
主力のSM事業を中心に人件費や店舗の新築・改装費用が増加した。ホームセンター事業における大規模改装に伴う経費増も利益を圧迫した。
売上高に当たる連結営業収益は期初予想を59億円下回り、前期比4.5%増の5440億円となった。前期に子会社化した公正屋の連結効果もあって増収を確保したが、中核事業会社バローの既存店売上高は1.6%のマイナスと振るわなかった。ドラッグストア子会社の中部薬品は4.6%増、ホームセンターバローは2.8%増と既存店売上高は前年実績を上回った。
また、店舗の収益性低下によりSM事業で23億円、ドラッグストア事業で5億円など計29億円の減損損失を計上した結果、純利益は前期比28.1%減の75億円となり、期初予想から39億円下振れした。