【米CVSヘルス】医療保険大手のエトナを買収、690億ドルで

2017/12/06 12:00
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 米ドラッグストア大手のCVSヘルスは12月3日、米医療保険大手のエトナを690億ドル(約7兆8000億円)で買収することで両社が合意したと発表した。

 

 CVSは2007年、薬剤給付管理(PBM)大手のケアマークを買収、総合ヘルスケア企業化に踏み出した。今回エトナを傘下に入れることで、総合ヘルスケア路線をさらに拡大する。

 

 CVSヘルスの16年12月期の業績は、売上高が1775億ドル、営業利益が103億ドルだった。セグメント別では、PBMを中心とするファーマシーサービス事業の売上高が1199億ドル、営業利益が46億ドル。ドラッグストア約9700店舗、店内診療所約1100ヵ所を運営する小売/LTC事業の売上高が811億ドル、営業利益が72億ドルだった。

 

 一方、アテナの16年12月期の業績は、売上高が631億ドル、営業利益が45億ドルだった。CVSヘルスとアテナの売上高を単純合計すると2406億ドル(約27兆円)となる。

 

 CVSヘルスによる買収後も、アテナは独立した企業として経営を続けるが、CVSヘルスでは短期的な統合効果を7億5000万ドルと見積もっている。買収手続きは、18年下半期に完了する予定。

 

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