ドラッグストア大手のサンドラッグとマツモトキヨシホールディングス(HD)が発表した2017年4?9月期の連結業績は、そろって増収増益となった。
サンドラッグの売上高は前年同期比6.9%増の2786億円、営業利益は6.7%増の175億円だった。営業利益は期初予想を3億円上回った。既存店売上高はドラッグストア事業が0.3%増、ディスカウントストア事業のダイレックスは2.6%増だった。
ドラッグストア事業では19店舗を新規出店(13店舗を閉鎖、フランチャイズ店1店舗を解約)、ディスカウントストア事業は8店舗を新設(2店舗を閉鎖)した。この結果、店舗数はドラッグストア事業が836店舗、ディスカウントストア事業が245店舗となった。
一方、マツキヨHDの売上高は3.8%増の2766億円、営業利益は16.9%増の157億円だった。営業利益は期初予想から22億円上振れした。プライベートブランド商品の販売を拡大したほか、免税対応店舗を増やしたことで訪日外国人客の需要を取り込んだ。既存店売上高は0.1%増だった。
18年3月期通期の連結業績予想は両社とも据え置いた。サンドラッグは売上高が前期比6.8%増の5645億円、営業利益は7.2%増の365億円を見込む。マツキヨHDは、売上高が4.6%増の5600億円、営業利益は2.9%増の292億5000万円を予想する。通期ではサンドラッグの売上高が初めてマツキヨHDを上回る見通しで、売り上げ規模でサンドラッグが業界3位、マツキヨHDは4位となる。