ドンキホーテホールディングスは、2020年に売上高1兆円、店舗数500店という中期目標の達成に向け、生鮮食品を含めて衣・食・住をフルラインで展開するディスカウントストア(DS)「MEGAドン・キホーテ」の出店を強化する。
総合スーパー(GMS)の苦戦が続くなか、GMS閉鎖店舗への居抜き出店も含めて出店を増やし、ポストGMS業態としてフルラインDSを展開することでシェア獲得につなげる。
同社は長崎屋のGMS店舗から転換した売り場面積8000~1万平方メートルのMEGAドン・キホーテを展開していたが、2011年以降は3000~5000平方メートルの新型「MEGA」を増やしている。MEGAドン・キホーテの店舗数は従来型が40店舗(17年6月末)で横ばいだが、新型は72店舗と2年で31店舗増やしている。
この結果、会社全体として購買頻度の高い食品の売上構成比が高まり、来店頻度が増加。低価格戦略を強化していることもあり、粗利益率を下げながらも客数増によって粗利高を増やすことに成功している。18年6月期の新規出店は30店舗と、前期の32店舗とほぼ同水準を計画。フルラインDSと小型DSが二本柱となりそうだ。
なお、同社が発表した17年6月期の連結業績は、売上高が前期比9.1%増の8287億円、営業利益が6.9%増の461億円と28期連続の増収増益を達成した。期末店舗数は368店舗となった。