【米ウォルマート】Eコマース売上高が63%増、2~4月期

2017/05/25 16:00
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 ウォルマート・ストアーズのEコマース売上高が急伸している。同社が発表した2017年2?4月期決算によると、米国でのEコマース売上高は前年同期比63%増となった。

 

 同社は16年9月に総合インターネット通販のジェット・ドット・コム(Jet.com)を約33億ドルで買収、今年2月にもアウトドア衣料・用品のネット通販企業、ムースジョー(Moosejaw)を約5100万ドルで買収するなど、Eコマース事業への投資を拡大している。

 

 だが、2?4月期のEコマースの増収分のほとんどは自社サイト、ウォルマート・ドット・コムの売り上げ拡大によるものだという。自社サイトへの第三者の出店を増やして品揃えを拡大したことや、無料配送サービスを強化したことなどが増収に寄与したようだ。16年11月?17年1月期のEコマース売上高の伸びは29%増だった。

 

 店舗の売り上げも堅調に推移している。2?4月期の米国事業の既存店売上高は1.4%増で、11四半期連続のプラスとなった。同社はあらためて価格訴求を強化しており、その効果で客数が1.5%増えた。客単価は0.1%減だった。米国事業全体の売上高は2.9%増の754億ドル、営業利益は0.9%増の42億ドルだった。

 

 一方、国際事業の売上高は3.5%減の270億ドル、営業利益は0.1%減の11億ドルだった。ただ、これはドル高の影響が大きく、為替変動の影響を除くと売上高は0.8%増、営業利益は9.0%増だった。

 

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