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【アインHD】仙台の葵調剤を52億円で買収、全国に115店舗

 調剤薬局最大手のアインホールディングス(HD、札幌市)は、同業の葵調剤(仙台市)を買収する。北海道から沖縄まで115店舗を展開する葵調剤を完全子会社化することで、アインHDグループの調剤薬局数は1000店舗を超える。

 12月26日付けで葵調剤の全株式を52億1000万円で取得する。アドバイザリー費用などを含む買収総額は約54億円。葵調剤の2016年6月期の業績は、売上高が67億円、営業利益は4億円だった。

 一方、アインHDが発表した2016年5?10月期の連結業績は売上高が前年同期比9.3%増の1168億円、営業利益は14.4%減の50億円と増収減益だった。47店舗の新規出店やM&A(買収・合併)効果で売上高は伸びたが、薬価改定で薬の価格が下がったことで利益が落ち込んだ。ドラッグストア事業の営業損失が3億8400万円と前年同期より2億円ほど膨らんだことも足を引っ張った。

 17年4月期通期では売上高が前期比12.8%増の2650億円、営業利益が11.5%増の163億円と増収増益を見込む。