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【ツルハHD】 通期業績予想を引き上げ、レデイ薬局連結効果で

 ドラッグストア大手のツルハホールディングス(HD、札幌市)は12月15日、2016年5月期の通期連結業績予想を引き上げた。

 売上高は前期比14.4%増の5039億円、営業利益は11.4%増の299億7000万円となる見通しで、期初予想をそれぞれ410億円、7億7000万円上回る。同社は10月19日付けで同業のレデイ薬局(松山市)を連結子会社化しており、その効果で連結業績が押し上げられる。

 ドラッグストアでは首位のマツモトキヨシHDに続いて、イオン系のウエルシアHDが16年2月期で売上高5000億円突破を見込んでおり、ツルハHDは16年3月期で5000億円の売上高を予想するサンドラッグとほぼ肩を並べることになる。

 ツルハHDの16年6~11月期の連結業績は売上高が11.1%増の2421億円、営業利益が6.9%増の143億円だった。プライベートブランド商品「エムズワン」の積極的な拡販や既存店改装に伴う食品の取り扱い強化などが奏功して2ケタの増収を達成した。営業利益は期初予想を5億円余り下回ったが、これは従業員持株会連携型ESOP終了に伴って人件費が一時的に膨らんだためで、この特殊要因を除くと営業利益は161億円であったと推定されるとしている。