米ベストバイ、デジタル優先の小型店新フォーマットを出店
米家電専門店大手のベストバイ(Best Buy)は7月26日、ノースカロライナ州モンローにデジタル優先の小型店新フォーマットを出店した。店頭での品揃えを絞り込む一方、デジタルでの接客を強化し、オンラインでの商品購入につなげる。
ベストバイの通常店舗は1万5000〜3万5000平方フィート(約1400〜3250㎡)の規模だが、モンローにオープンした新店の店舗面積は5000平方フィート(約465㎡)となっている。
商品カテゴリーごとの売れ筋商品などに品揃えを絞り込んでおり、大型テレビは扱うが冷蔵庫などの大型家電は取り扱っていない。品揃えは音響機器やパソコン、ヘッドフォン、ウェアラブル端末、スマートフォン、カメラ、家電小物などが中心。
入口付近には高さ7フィート(約213cm)の大型のデジタルサイネージ(電子看板)が設置され、商品の説明や買い物の案内などを行う。店内に接客担当者はいるが人数が少ないため、電話やビデオチャットなどを使ってオンラインで商品の説明やアドバイスを行うことを前提としている。
店頭で取り扱っていない商品は、ベストバイのEコマースサイトで注文し、店舗で受け取ることができる。店舗の外には商品受取ロッカーが設置されており、営業時間外に受け取ることも可能だ。
店頭に陳列されている商品を購入する場合は、スマートフォンでQRコードを読み取ると、従業員がバックルームの在庫を受取カウンターまで運んでくれる。決済もスマホなどのモバイル端末で行う。
店内には修理・サポート部門「ギークスクワッド(Geek Squad)」の従業員が常駐しており、訪問修理やデジタル機器のセッティングなどにも対応する。