【英テスコ】 金融当局が会計操作問題で本格調査を開始
英テスコは10月1日、金融行為監督機構(FCA)から会計操作問題で同社に対する本格調査を始めたとの通知を受けたと発表した。
テスコは9月22日、2015年2月期上半期(14年3~8月)の利益見通しが2億5000万ポンド(約437億円、1ポンド=175円)過大に報告されていたと発表、幹部4人を停職にすると共に、外部の監査法人と法律事務所に独立した調査を依頼した。同社によれば、売上げを前倒し計上すると共に、経費の計上を遅らせるなどして利益を水増ししていた。
テスコでは「この問題に関しては引き続きFCAに全面協力する」とのコメントを出した。
業績低迷が続くテスコでは、前ユニ・リーバ経営幹部のデーブ・ルイス氏が予定を1ヵ月早めて9月1日付で最高経営責任者に就任、また、大手小売業のマークス・アンド・スペンサーの最高財務責任者(CFO)だったアラン・スチュワート氏が9月23日付で新CFOに就任、会計操作問題の対応に当たっている。