【英セインズベリー】 デンマーク企業と合弁でディスカウント業態出店
英スーパーマーケット(SM)大手のJ.セインズベリーは、デンマークのダンスク・スーパーマーケットと合弁でディスカウントストア(DS)の展開に乗り出す。英国ではドイツのアルディやリドルなどハードディスカウンターと呼ばれる小型食品DSが勢力を伸ばしており、既存の大手SMがシェアを奪われている。セインズベリーはDS業態「ネットー(Netto)」の運営ノウハウを持つダンスクと組むことで、自らDS業態を出店し、ハードディスカウンターに対抗する。
今年後半にイングランド北部に1号店を出店、2015年末までに「ネットー」の店名で15店舗を出す。運営会社にはセインズベリーとダンスクが、それぞれ1250万ポンド(約21億6000万円)を出資する。
ダンスクは1990年に英国に進出、独自に「ネットー」を200店舗近くまで出店したが、2010年にはウォルマート傘下のアズダに事業を売却、撤退した経緯がある。
英調査会社のIGDによれば、英国のDS市場の売上げ規模は現在約100億ポンド(約1兆7300億円)だが、今後5年で200億ポンドに倍増するとみられる。