【白元】 民事再生法を申請、負債額255億円

2014/06/02 00:00
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 防虫剤の「ミセスロイド」などで知られる日用品メーカーの白元(東京都台東区)は5月29日、東京地方裁判所に民事再生法の適用を申請したと発表した。鎌田真社長は辞任、間瀬和秀取締役が6月1日付けで社長代行となり、裁判所や監督委員に選任された弁護士の監督のもと、再建に取り組む。

 

 東京商工リサーチによると負債総額は今年3月末時点で約255億円。財務内容の悪化から2013年5月には住友化学を引受先とした第三者割当増資を行い、同社が19.5%を出資する筆頭株主となった。また、使い捨てカイロ事業を医薬品メーカーの興和に譲渡するなど事業の再構築を図っていたが、決算内容の信憑性問題などが浮上、金融機関との話し合いがまとまらず、民事再生手続きを申請するに至ったようだ。

 

 白元は、事業を継続しながら再建を図り、「商品につきましては、これまでどおり安定的に供給させていただく」としている。

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