【ダイエー】 既存店売上高が5年ぶりのプラス、6~8月期
ダイエーの既存店売上高は6~8月期が前年同期比1%増となり、四半期ベースでは2008年9~11月期以来、5年ぶりのプラスとなった。
総菜やサラダ、冷凍食品など中食部門の強化を柱に改装した一部店舗が好調なことに加えて、値下げ品目を拡大している効果が出ており、「売上げのトレンドは回復傾向にある」(白石英明取締役常務執行役員)。
今年度下期についても、9~11月期が1%増、13年12月~14年2月期が4%増と既存店売上高はプラスを見込んでいる。
下期はイオングループのプライベートブランド(PB)「トップバリュ」を新たに約1500品目導入して計5000品目としてPB売上高を増やすと共に、販促キャンペーンもイオンと一体化して展開することで集客力を高めていく方針だ。
なお、10月3日に同社が発表した14年2月期上半期(3~8月)の連結業績は、値下げ品目拡大による粗利益率の減少が響いて営業損益は41億円の赤字だった。既存店売上高は3~5月のマイナスが響いて上半期は1%の減少となった。14年2月期通期では10億円の営業黒字を見込む。