倒産件数、小売業の増加目立つ、8月は2ヵ月連続の増

2013/09/20 00:00
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 企業倒産件数全体が減少傾向にある中で、小売業の増加が目立っている。東京商工リサーチがまとめた8月の全国企業倒産件数(負債額1000万円以上)は前年同月比15.3%減の819件で、10ヵ月連続で前年同月を下回った。

 月間の倒産件数が850件を下回ったのは1991年9月の845件以来で、21年11ヵ月ぶりの低水準。東京商工リサーチによれば、中小企業金融円滑化法の終了に対応した金融庁の監視体制強化などで、低迷していた中小企業向け融資が増えつつあることなどが影響していると見られる。

 一方で、産業別倒産件数では小売業が7.4%増の116件と2ヵ月連続の増加となった。菓子・パン小売や書籍・文具小売で増加が目立った。菓子・パン小売は大手コンビニエンスストアの出店攻勢、書籍・文具小売はインターネット通販の利用増加などによって客を奪われたことなどが原因と推測される。

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