【アインファーマ】 営業利益は5.4%減の97億円、6期ぶりの減益
調剤薬局最大手のアインファーマシーズ(札幌市)が発表した2013年4月期連結業績は、売上高が8.2%増の1545億円、営業利益が5.4%減の97億円と増収減益だった。営業減益となるのは07年4月期以来、6期ぶり。
会社側の予想では営業利益は12.3%増の115億円を見込んでいたが、既存店の売上げ低迷と医療モール開発に伴う先行投資負担などで一転減益となった。
主力の調剤薬局(医薬)事業はM&Aによる11社の子会社化を含めて76店舗を出店(10店舗を閉鎖)、売上高は8.0%増の1372億円、セグメント利益は3.0%増の126億円だった。一方、ドラッグストア(物販)事業は7店舗の出店で売上高は8.7%増の167億円となったものの、セグメント利益は88.6%減の1400万円に落ち込んだ。
同社は複数の診療所と調剤薬局を組み合わせた医療モールの開発を強化しており、13年4月期は首都圏を中心に15件の医療モールを開業した。来年4月には近畿日本鉄道が建設中の日本一の超高層複合ビル「あべのハルカス」(大阪市阿倍野区)に日本最大級の医療モールを開業する予定だ。