メニュー

ユーロ圏消費者物価、8.1%上昇=過去最大の伸び―5月

ロンドンの街を歩く人々
欧州連合(EU)統計局が31日発表した5月のユーロ圏の消費者物価指数(速報値)は、前年同月比8.1%上昇した。(i-stock/VV Shots)

 【ロンドン時事】欧州連合(EU)統計局が31日発表した5月のユーロ圏の消費者物価指数(速報値)は、前年同月比8.1%上昇した。ロシアのウクライナ侵攻の影響でエネルギーや食品が一段と値上がりしたことで、伸びは前月の7.4%から拡大し、過去最大を更新した。欧州中央銀行(ECB)が目標とする2%を大きく上回っており、利上げ圧力がさらに強まりそうだ。

 品目別の上昇率は、エネルギーが39.2%、食品・アルコール・たばこが7.5%、エネルギー以外の工業品が4.2%、サービスが3.5%。いずれも前月を上回った。エネルギーや食品を除いたコア指数は3.8%上昇と、前月の3.5%から伸びが加速した。

 国別の上昇率は、ドイツが8.7%、フランスが5.8%、イタリアが7.3%、スペインが8.5%など。最も高いエストニアは20.1%に達した。