【ワシントン時事】米商務省が26日発表した2022年1~3月期の実質GDP(国内総生産)改定値は、季節調整済み年率換算で前期比1.5%減と、速報値(1.4%減)から下方修正された。住宅投資などが引き下げられた。
強い伸びだった21年10~12月期(6.9%増)から一転、7四半期ぶりのマイナス成長となった。輸入が増加し、民間在庫投資が減少したことが響いた。一方、個人消費や企業の設備投資は堅調で、米経済は回復を続けているとの見方は根強い。
GDPの項目別では、全体の約7割を占める個人消費は3.1%増(速報値2.7%増)に上方修正。一方で、住宅投資が0.4%増(2.1%増)に下方修正された。
◇1~3月期の米GDP改定値
国内総生産(GDP) ▲1.5( ▲1.4)
個人消費支出 3.1( 2.7)
設備投資 9.2( 9.2)
住宅投資 0.4( 2.1)
輸出 ▲5.4( ▲5.9)
輸入 18.3( 17.7)
政府支出 ▲2.7( ▲2.7)
国内最終需要 2.7( 2.6)
GDPデフレーター 8.1( 8.0)
PCE 7.0( 7.0)
PCEコア 5.1( 5.2)
(注)増減は前期比年率(%)、▲はマイナスまたは低下、カッコ内は速報値