食品スーパー大手のマルエツは中国に進出することを決めた。中国の家電量販店最大手、蘇寧電器と合弁で9月中に香港に「丸悦(香港)」を設立する。マルエツが70%、蘇寧電器が30%を出資するこの合弁会社が100%子会社を中国に設立し、食品スーパーを出店する。
蘇寧電器は2011年末時点で年商約939億元(約1兆2207億円)の規模を持つ中国屈指の大手小売業で、中国約600都市に約1700店の店舗網を有しており、物件情報の取得や人材の採用、物流インフラなどの面でマルエツをサポートする。
また、マルエツは蘇寧電器の子会社であるラオックスとも業務提携を結ぶ。ラオックスは昨年12月、中国・南京市に日本製の家電や生活雑貨、玩具・アニメ関連商品などを扱う店舗を開業しており、上海と北京にも出店が決まっている。ラオックスはその経験を生かして、中国での事業展開についてマルエツを支援する。両社は商品の相互供給や出店協力、人材交流なども検討する。