百貨店大手のエイチ・ツー・オーリテイリングは第1四半期(4~6月)の業績が予想を上回ったことを受けて、2013年3月期の通期業績予想を上方修正した。
売上高は前期比5.4%増の5330億円、営業利益は10.5%増の110億円を見込む。従来予想と比べて売上高で30億円、営業利益で10億円の上方修正となる。
今年11月下旬に改装オープンを予定する基幹店の「阪急うめだ本店」(大阪市)は工事中で売り場面積が減少しているが、第1四半期での減収が予想より小幅に収まった。また、新規出店に伴う減価償却費の減少や販売管理費の削減が増益に貢献した。
第1四半期の売上高は0.6%減の1155億円、営業利益は9.0%増の17億円となった。
事業セグメント別では「阪急オアシス」などを展開するスーパーマーケット事業も売上高が1.4%増の227億円、営業利益が21.9%増の3億円と健闘した。既存店の売上高は2.0%減だったが、昨年度に開業した2店舗の新店が寄与した。