調剤薬局大手のアインファーマシーズ(札幌市)が発表した2012年4月期第3四半期累計(2011年5月~12年1月)の業績は、売上高が前年同期比10.7%増の1053億円、営業利益が29.4%増の73億円と2ケタの増収増益だった。
新規出店とM&Aで営業基盤を広げている主力の調剤薬局事業は売上高が11.9%増の938億円、セグメント利益が22.2%増の88億円。不振店の閉鎖などコスト構造の見直しを進めたドラッグストア事業では売上高は1.9%と微増の113億円ながら、セグメント損益は前年同期の1億円強の赤字から約1.5億円の黒字に転換した。
同社ではM&Aによって増えていた調剤薬局子会社を4月1日までに地域ごとに再編、子会社アインメディオ(名古屋市)のドラッグストア事業を本体に吸収するなどグループ全体で経営効率化を図っていく。12年4月期通期の売上高は10.5%増の1430億円、営業利益は19.3%増の96億円を見込んでいる。