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【ブックオフ】大日本印刷が筆頭株主に、大手出版3社も出資

 大日本印刷と講談社、小学館、集英社など6社は、中古書籍販売チェーンのブックオフコーポレーションに出資する。現在は政策投資銀行系など2つのファンドが14.45%ずつを出資し筆頭株主となっているが、このファンドから6社が株式を買い取る。

 出資比率は大日本印刷が6.60%、そのほか同社傘下の丸善が6.09%、図書館流通センターが3.86%を出資し、大日本印刷はグループ3社で16.55%(議決権ベースで17.98%)を保有する筆頭株主となる。出版3社はそれぞれ4.29%ずつ出資する。

 ブックオフは東証1部上場。中古書店の店舗数は902店(3月末現在)で、2009年3月期は第3四半期までの累計で既存店売上高が前年同期比4.7%増と好調。通期の売上高は605億円を見込んでいる。中古本は著者に印税が入らず、また新刊本の売れ行きにも影響を与えることから、大手出版社や著作者からは歓迎されない存在だったが、最近では青山ブックセンターを子会社化するなど新刊本の販売にも進出している。