【エディオン】通期の経常利益、53％増の180億円に上方修正
家電量販店大手のエディオンは2009年４～12月期決算が好調だったことから、10年３月期の連結業績予想を上方修正した。売上高は従来予想から50億円増の8100億円（前期比0.9％増）、営業利益は10億円引き上げて前期比約７倍の90億円、経常利益は同じく10億円引き上げて180億円（53.2％増）、グループ再編で法人税などの負担が減ることから純利益は21億円増の91億円（前期は135億円の赤字）となりそうだ。
09年４～12月期決算の売上高は前期比0.5％減の6136億円だったものの、30億円の販売管理費削減と仕入割引（リベート）の会計処理方法の変更などから営業損益は前年同期の４億円の赤字から60億円の黒字に急回復した。従来、営業外収益に計上していたリベートの一部を仕入時の仕入控除項目として売上原価に含めて処理することに変更したことで、売上総利益が56億円、営業利益が29億円の増加要因となった。逆に営業外収益のリベートは48億円と前年同期より30億円減ったが、デリバティブ評価損の減少などから経常利益は76.6％増えて133億円となった。純損益は前年同期の21億円の赤字から64億円の黒字に転じた。